クロストーク #03

    クロストーク #03

     「長屋文化の中で独自の進化を遂げた向島。

          軌跡から学ぶ、まち×アートの在り方」

    長屋文化の中で独自の進化を遂げてきた、東京都墨田区の向島エリア。向島博覧会から20年。時には形や手法を変えながらも受け継がれてきた、まちとアートの有り方とはいったいどのようなものか。1996年~2001年まで、向島エリアの研究とまち再生活動を行ってきたArt Initiative Okinawa(AIO)代表スプリー・ティトゥスから、2020年9月開催の「すみだ向島 EXPO2020」出展作品、「小屋の冒険」&「世界の人々がくつろぐ向島」へこめた想いや、まちの魅力を紹介してもらいつつ、2001年に沖縄移住後も、約20年に渡って異なる地域の活動に関わり続け、向島と沖縄で出来た人脈を欧州へと繋げている実態を探る。

    また、1997年から2016年まで向島にて現代美術製作所を営まれてきた曽我高明さん(現・ANEWAL Gallery 現代美術製作所/京都)をゲストに招き、長屋文化の中で根付いていった、横繋がりを軸に展開する、まちとアートの在り方や実践について、様々な事例をご紹介いただき、向島で出会った二人の話から、まち×アートの魅力とは何か、そこから見えてくる沖縄における地域とアートの課題や魅力を、共に考え、各々の活動へ活かしていく。

    日  時:2020年10月11日(日)19:30〜21:30(120分)
    内  容:

    1. AIOティトゥス・スプリーによるプレゼン
    2. ゲスト曽我高明さんによるプレゼン
    3. 参加者からの質疑応答

    方  法:Zoomによるオンラインミーティング

    ゲスト
    曽我高明(そが たかあき)
    現代美術製作所ディレクター。1958年東京生まれ。1997年家業である墨田区の元ゴム工場の建物を改装し、現代美術製作所の活動を開始。以降、大岩オスカール、三田村光土里、昭和40年会、タムラサトル、開発好明、増山士郎、KOSUGE1-16など、国内外のアーティストの個展・グループ展などを企画する傍ら、アートプロジェクトを通じて地域のまちづくり活動にも参加する。2009から2013年、NPO法人向島学会のメンバーとして、東京都との共催事業「墨東まち見世」の事務局を担当。2017年より京都に拠点を移し、NPO ANEWAL Galleryと共同でANEWAL Gallery 現代美術製作所をオープン。展覧会活動を通し、京都・上京区と東京の墨田区・向島の地域間交流も試みている。

    Titus Spree(ティトゥス スプリー)
    琉球大学教育学部美術教育 准教授、建築家、アーティスト、キューレーター、教育者。ミラノのドムスアカデミーのデザイン科卒業後、ベルリン芸術大学において建築の修士課程を修了。1996年から東京大学に留学し、2001年まで東京・向島エリアの研究とまち再生活動を行う。2001年から琉球大学に在職し、沖縄を拠点に、建築・デザイン・アート・教育を結びつける国際的な活動を展開している。向島国際デザインワークショップ(1998年)向島ネットワーク(2000年)、プラットフォーム-C カッパドキア・アカデミー(2000〜02年トルコ)、wanakio(2002、2003、2005、2008年沖縄)、Japan: Human Townscape(2016年ドイツ・ライプツィヒ)、Die Menschliche Dimension(2017年、ドイツ・ベルリン)、Soft City(2017〜18年、ドイツ・ベルリン)など多数のアートと地域再生プロジェクトでディレクターを務める。

     

    モデレーター
    平岡 昌也(ひらおか まさや)
    内間 直子(うちま なおこ)