Okinawa Art News

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text] 「国内外のアートプロジェクト事例紹介やポートフォリオレビューなど」 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)では、社会とアートを繋げることを目的に、アーティストにとって役に立つ様々なルートやツールなどを紹介する「社会に届けるアート講座」を開催。その第2回目となる講座では、県内を拠点とするアーティストへの具体的な支援として、才能発掘やネットワーク形成の場となることを目的として行う。学生やアーティストとしてのキャリアステップを考えている方などを対象に「自己紹介や自己PR方法のブラッシュアップ」をテーマに講座を実施。 今回は、ゲストに2000年代の前島アートセンター主催のイベントやまちの中のアート展wanakioのキュレーターを務めたKAB Library and Residency(墨田区京島民泊図書館)代表の嘉藤笑子さんをお招きし、これまで手掛けられた国内外の様々なアートプロジェクトやアーティストネットワークの事例などを伺う。 また、2005年に始まったArt Autonomy Network[AAN]の活動についてなど、オルタナティブアートによる社会との繋がりを作る開拓者としてのお話も伺い、講座の後半では、参加者によるプレゼンテーションの時間を設け、自身のアート活動や作品、企画したい展覧会やプロジェクトの構想などを発表していただき、ゲストの嘉藤さんやAIOメンバーからのアドバイスをフィードバックする。 日  時:2021年2月7日(日)19:00〜22:00 (180分) 内  容: 1. ゲスト嘉藤笑子さんの自己紹介 2. 嘉藤笑子さんによるトーク 3. 県外・海外へ繋がるためのアーティストの自己PR方法について 4. AIOメンバーと嘉藤笑子さんによる事例紹介とディスカション 5. 参加者によるプレゼンと、ゲストなどからのフィードバック 対  象:沖縄県内を拠点に活動するアーティストやキュレーター、またはそれらを目指す学生、アート関係者など プレゼン方法:PowerPointやホームページ、作品画像などをZoom画面で共有し、説明する。 プレゼン内容:作品(ポートフォリオ、ウェブサイト)、実現したい展覧会プランやプロジェクト等 プレゼン時間:約5分(1名あたり)、フィードバック5分 方  法:Zoomオンラインミーティング [/vc_column_text][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_separator type="transparent"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner width="2/3"][vc_column_text]ゲスト 嘉藤笑子 Emiko Kato 東京都生まれ。跡見学園女子大学/武蔵野美術大学兼任講師。1995年6月、ロンドン大学コートールド美術研究機関、修士課程研究生修了。1993年6月、シティ大学大学院文化政策運営学部博物館美術館運営学科修士課程卒業。Art Autonomy Network [AAN](2005-2020)を組織し、国内外のアートプロジェクトのアーカイヴやアーティストネットワークを手掛ける。日本橋NICAにて「DIALOGUES 国際現代美術展」2015、2017などを多数企画している。2020年1月にKAB Library...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text] 〜アートスペースとそこに関わる人たち - スペースを持つ、持たない、それぞれの活動について〜 [/vc_column_text][vc_separator type="normal" up="40" down="30"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)は、沖縄県内でのアートセンター設立を目指し、アートプロジェクトの企画や運営、情報交換や相談窓口として、一定の活動拠点を持たずに2020年3月末から活動を開始。 今年度は、コロナウィルス感染拡大防止によってリモートワークが主流になったこともあり、オンラインのトークイベントやオフラインの野外イベントなどの、ネットワークづくり、ダイアローグづくり、プラットフォームづくりを実践してきた。この一年間の活動を振り返るシンポジウムを開催し、県内のアートスペースやそこにまつわる人々から、それぞれの課題や展望、AIOやその他の機関との連携について話しを伺う。 シンポジウムではキャンプタルガニーをメイン会場に、その他数カ所をサテライト会場として、実際に訪れることのできるオフライン参加(各会場10名以下)と、オンラインでご自身のパソコンやスマホからの参加を可能にした。また、各会場とリアルタイムで中継、もしくは事前に撮影したスペースの映像を紹介。その上で、一定の拠点を持つことのメリットやデメリット、個人や団体として活動することの違いなどをこれまでアートセンターやアートプロジェクトの事務局に関わった方たちと共に掘り下げていく。 県内外のアート関係者の横繋がりを強化し、刺激し合い、支え合う関係性を構築することで、将来的には各会場を繋げた「Art Week」の開催などを目指し、ネットワークを発展させていきたいと考える。このシンポジウムがきっかけとなり、主体性や自主性を伴う芸術活動へと広がりをみせ、世代やジャンルを超えて話し合う場として開催。 日  時:2021年2月20日(土)15:00〜18:00(180分) 内  容: 第一部 1. 挨拶、イントロダクション 2. AIOの活動について 3. キャンプタルガニー「世界一小さな現代美術館」について(大田和人さん) 4. 沖縄・台湾現代美術交流展について(水谷篤司さん) 第二部 5. 県内のアートスペースやアート関係者の紹介(アーケイド 平岡昌也さん、sksk石垣克子さん、旧若松薬品 平良亜弥さん・津波博美さん、YAKENA 1129 児玉美咲さん) 第三部 6. アートセンターやアートプロジェクトの事務局経験者によるクロストーク(旧ocac、tomari 丹治りえさん、OCV 秋友かんなさん) 7. 全体でのオープンディスカッション 8. まとめ 会  場:キャンプタルガニーアーティスティックファーム(糸満市)、アーケイド(沖縄市)、sksk(沖縄市)、旧若松薬品(那覇市) ゲストコメンテーター:林 立騎さん(ドイツ)、嘉藤 笑子さん(東京)、久島 昌弘さん(沖繩)、照屋 勇賢さん(ドイツ) 方  法:Zoomオンラインミーティングと各会場参加のオフラインを併用 モデレーター:スプリー ティトゥス、内間 直子、比嘉 千穂、澁谷 夏恵[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner css=".vc_custom_1614509364310{margin-top: 20px !important;}"][vc_column_text] Off-Center - Re-locating contemporary art practice in a globalizing context [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]The 2020 Corona pandemic has very suddenly halted an extended phase of “creative” globalization defined by cross-border mobility and...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_column_text]去った5、6日に南城市糸数城跡で予定していた野外音楽イベント「サウンドスケープ沖縄」が天候不良により延期になった。そのため再調整で大変だったが、周囲の方々や関係者の「お疲れ様」という労いの言葉に救われた。 このイベントは、同じ県内に住んでいてもほとんど接点の無い、他所者の私たちが南城市玉城糸数区へと足しげく通い、短期間ではあるが地域の方たちと交流して作り上げたのが特徴である。 例えば、歴史や地域について学ぶフィールドワーク以外にも、ベルリン在住のアーティスト田口行弘さんの映像作品から着想を得て、マンホールのデザインを型取りしたスタッフTシャツを制作するなどした。当初、その手法に驚いていた区長さんも、いつしか笑顔になって、配色についてアドバイスしてくださるなど、楽しんでいただいたようだ。その時に、お互いの精神的な距離がぐっと縮まったように感じ、そこがアートの力だと思い嬉しかった。 また、県内のドイツ関係者にも支えられており、彼らとの交流は私にとって、英国で経験した県人会の集まりに似ている。ドイツではスタムティッシュという模合に似た集まりがあり、毎月、同じ居酒屋で集い、語り合う習慣があるという。沖縄と欧州の類似点や感性が響きあう裏側に、歴史への関心と芸術文化に対する造詣の深さがある。そこにはお互いを助け合ったり、連携したりというユイマール精神も根付いている。 そんなローカルとグローバルの要素が掛け合わされて生まれたのが、音の野外術館サウンドスケープだ。ジャンルを超えた音楽、クラッシック、唄三線、アフリカの楽器、エレクトロニック、ヒーリング音楽などが糸数城跡の自然を舞台に共鳴する、これまでに無い経験であった。 この記事が掲載される頃には、イベントが中止か再延期になっている可能性もあるが、「雨降って、地固まる」というように、開催云々よりも、ここに至るまでのプロセスが非常に重要であったと思う。この場を借りて、ご協力いただいたり、ご参加いただいた皆様へお礼を申し上げたい。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年12月15日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載 [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

    私が事務局長を務めるAIO(アートイニシアチブオキナワ)主催で、12月5、6日に南城市糸数城跡で野外音楽イベント「サウンドスケープ沖縄〜耳を澄まし、自然に溶け込む」の開催を予定している。ドイツ出身でAIO代表のスプリー・ティトゥス以外の出演者を含むほとんどのメンバーが、このイベントのために初めて糸数城跡を訪れ、手つかずの自然と壮大なスケールに圧倒されている。 沖縄は独特の自然環境に恵まれ、城(グスク)という先人たちが生み出した造形物が、自然の中に溶け込む姿を見ることができる。琉球石灰岩を積み上げた城壁や天に向かって美しくそびえ立つアザナの景観が特徴的な糸数城跡は、本島南部に位置する最大級の城(グスク)だが、その存在は意外と知られておらず、手付かずの自然と城壁の織りなす雄大な景色を堪能することができる。 その糸数城跡を舞台に、アーティストがその場所に特化した音を創り出すサウンドスケープ沖縄では、自然と城(グスク)の石垣によって作られた風景を楽しみつつ、観客が自由に城内を動き周り、エリアからエリアへ移動することによって、耳を澄まし、それぞれの聴こえる音を構築したり、再編成することができる音の野外美術館である。 参加者が、場所と音の持つ特性をそれぞれの視点で捉え、コロナ禍で閉じ込められた感覚を解放し、悠久の沖縄時間(ウチナータイム)を感じて欲しい。 また、地域のフィールドワークとして、南城市玉城糸数区の協力を得て、拝所巡りや歴史についても学ばせてもらった。糸数区では地域の行事として旗頭や獅子舞などが盛んなようである。沖縄に住んでいてもまだまだ知らないこと、初めて訪れる場所がたくさんある。 この機会に地元を再発見するピクニック気分で、沖縄の歴史や風景を感じて、観光や開発という名の下に、整備が進んで破壊されていく沖縄の現状を考える時間にもなればと思う。真の豊かさや後世に残したいものとは何か、訪れる人たちが改めて考えるきっかけになることを願う。 イベントの詳細は、www.soundscape.okinawaをご覧下さい。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年11月27日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column css=".vc_custom_1614509965058{margin-top: 20px !important;}"][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text] 「たとえば公共の場や医療現場におけるアートについて」 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)では、アートと社会を繋げることを目的に様々な手法や例を紹介するオンライントークイベント「社会に届けるアート講座」を開催。第1回目は、沖縄出身で茨城を拠点に活動している現代美術家の上原耕生(うえはら こうお)さんをゲストに招き、例えば、公共の場や医療現場におけるアートについて、過去の様々な活動事例や経験談を伺い、社会とアートのより良い関わり方について考察。 アーティストやキュレーター志望の方々を対象に、質疑応答やオープンディスカッションにも十分な時間を用意し、これからの各々の活動において、自分なりのフィールドをどのようにつくり、社会とアートを通して繋がっていくことが出来るか、共に考える機会とする。 日  時:2020年11月22 日 (日) 19:30〜21:30 (120分) 内  容: 1. ゲスト上原耕生さんによる自己紹介(10分) 2. AIOメンバーと上原耕生さんとの対談 3. 参加者を交えたオープンディスカッション 方  法:Zoomオンラインミーティング [/vc_column_text][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_separator type="transparent"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner width="2/3"][vc_column_text] ゲスト   上原 耕生 (うえはら こうお) 1982年沖縄県生まれ。現代美術家。2010年東京芸術大学大学院美術研究科修了。路上や商店街、廃校舎、不法投棄地、団地等、いわゆる美術館やギャラリーという「制度」 から離れた現場で、壁画制作やインスタレーション等のアートプロジェクトを展開。2011年より茨城県北にある、袋田病院(精神科)にて患者さんとのアート活動も行なっている。2008 年「wanakio」/2010「甑島でつくる」/2012 おもしろ不動産/2013~2016 年取手アー...

      この世界には表現者と呼ばれる人達が数多く存在する。彼らは日々の些細な出来事から、社会的な大事件に至るまで、様々な物事を鋭敏に感じ取り創作活動を行なっている。小説家なら文章を書き、詩人なら詩を読む。そして、美術家は美術品を創るだろう。 そうして生み出された作品群は、作り手の社会に対する解釈であり、私達が生きる世の中そのものの縮図になるのである。 画廊は、そういった日々創り出されるモノ達を社会に結びつける場だと思う。   1981年創業の画廊沖縄は当時貸し画廊や画廊喫茶が主流であった沖縄で、企画画廊としてスタートしたギャラリーだ。沖縄をはじめ内外の作家の個展やグループ展を開催し、創業以来現在までに315回の企画展を行なっている。 オーナーである上原誠勇(うえはらせいゆう)さんは画廊設立以前に雑誌「青い海」で仕事をしており、そこで出会った画家の大嶺政寛(おおみねせいかん)さんら、明治大正生まれの沖縄を代表する画家達から薫陶を受けたそうだ。 現在では娘の田原美野(たはらみの)さんがスタッフらと共に画廊沖縄を運営。現代作家の企画展を柱に、病院などの施設に作品を貸し出すレンタルアートや、オークションなどの企画を精力的に行っている。   私達が美術品を買う理由は様々である。個人的な趣味嗜好や、投機目的。作家のサポートなどなど。そういった多面性のあるアートワールドの中で、顧客の気持ちを汲み取り作品を販売することが画廊の仕事である。しかし、それだけではない。 ギャラリストは現在の美術状況にアンテナを張り、美術の歴史を綴っていくという仕事も担っている。画廊沖縄は「沖縄美術の流れの中で、この作家や作品は残していかなければいけない」という熱い情熱のもと、作家との二人三脚で毎日歩んでいるのである。 お二人への取材を進めるうちに、美術に対する真摯な想いが言葉の端々から感じられ、私はまるで叱咤激励されているような気持ちになった。 画廊沖縄は、美術を社会へと繋げる紐のようなものである。作家や、彼らが生み出した作品を支え、それらが私たちの生活から離れていってしまわないように、しっかりと結びつけている。   〈画廊沖縄〉 住所:〒901–1114南風原町神里373番地 電話番号:098–888–6117 営業時間:11:00〜17:00 定休日:日、月、祝日休廊  ...

    キュレーターとは何だろうか。西洋社会の現代美術において、その言葉の持つ意味は、日本や沖縄での認識と大きく異なる。一般的に日本では「学芸員」と訳され、美術館や博物館に勤める専門職のことを指す。ただ、私の考える「キュレーター」という職業は、美術館などの学芸員というだけでは説明しきれない。 例えば、数年に一度、国内外で開催されるビエンナーレやトリエンナーレといった国際的な展覧会を企画するのがキュレーターの仕事である。その役割は、テーマを考え、参加アーティストや作品を選び、好ましい効果を発揮するように設置や展示レイアウトを考える。更には解説や文章を執筆するなど、アートを社会へ分かりやすく、効果的に見せる橋渡しをする重要な役割である。 キュレーターは現代美術の分野だけではなく、音楽やファッション、情報化社会の中でも、認識されてきている。何らかのテーマや価値観に基づいて、物事を選択、分類、編集、提示して共有することを「キュレーション」という。そうすることによって、新たな意味や価値を生み出すことにも繋がってきており、今、沖縄でこういったキュレーターの存在意義を強く感じる。 去った9月にAIO(アートイニシアチブオキナワ)で主催したトークイベントのゲストに、私設美術館館長やキュレーターを勤めるロジャー・マクドナルドさんを招いてお話を伺った。その際にCuratorの語源にはto take care(世話をする)などがあることを語られ、なるほどと納得させられた。魅力的な施設や企画の裏側には、そういう世話をする人「キュレーター」の存在がある。 公共施設の建設に重点を置く箱物行政の、貸館としての課題を伺った際に、大切なのは箱を生かす人材や企画力だと考える。全国的に有名になった若狭公民館の館長宮城潤さんらの例を考えると分かりやすい。AIOでは、実践的なイベントを企画し、将来キュレーターを目指すきっかけづくりをしている。現在ボランティアで芸大や琉大生が参加しており、今後の展開が楽しみだ。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年10月27日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text] 「資金造成や継続的な活動について」 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)では、県内のアート関係者の課題やニーズを探り、個人や団体活動における持続性について、参加者と共に考えるオンライントークイベントを開催。今回、二回目となるアートの持続性講座では、現在ドイツ・ベルリン在住のアーティスト照屋勇賢さんをゲストに招き、2000年代に旧・前島アートセンター主催のまち中アート展「wanakio」で開催された「ワ-ナキーズ」というオークションについてや、大学卒業後の海外での活動、ギャラリーとの関わり合い方などについて伺い、アーティストとして活動を続ける上での資金の作り方や継続的な活動について、参加者からの質疑応答を交え、海外市場の動向や沖縄(日本)で活動することの課題などを共に考える。 日  時:2020年10月25日(日)19:30〜21:30(120分) 内  容: 1. ゲスト照屋勇賢さんの自己紹介や作品紹介など 2. AIOメンバーと照屋勇賢さんとの対談 3. 参加者を交えたオープンディスカッション 方  法:Zoomによるオンラインミーティング ゲスト 照屋勇賢 (てるや ゆうけん) 1973年生まれ、沖縄県出身の美術家。1996年、多摩美術大学油絵科卒業。2001年、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ修士課程修了後、ニューヨークやベルリンを拠点に活動を続けている。 www.yukenteruyastudio.com モデレーター Titus Spree(ティトゥス スプリー ) 内間 直子(うちま なおこ)[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

      旧・若松薬品。名前を聞いただけではアートとはなんの関係もない場所のようだ。那覇市壺屋にある年季を重ねたそのビルは、店商いをしている建物の間に溶け込むようにして佇んでいる。薬局に商品をおろす問屋をしていた時の名称「若松薬品」をそのまま残し、アトリエ、ときには展示やイベントスペースとして使われている。   建物の一階にはソファとテーブルがあり、そしてキッチンがある。前借主である故・上村豊(琉球大学准教授)さんは、よくここでコーヒーをいれてくつろいでいたらしい。現在は、「若松薬品」店主のお孫さんで、前借主のパートナーである平良亜弥さん(アーティスト)と、友人で津波博美さん(アーティスト)がシェアアトリエとして引き継いでいる。 手製の壁や倉庫棚、木製のノスタルジックな戸棚に飾られている作品達、細々とした小物に至るまで、室内を見回すとこの場所で日々を過ごしていた人たちの思い出が詰まっている。博美さんにとってこの場所は、羽を伸ばして一人になれる空間であるという。以前の上村さんがそうしていたように、今では彼女がコーヒーを飲みながらくつろいでいるのだ。 旧・若松薬品を初めて訪れたのは去年のことであった。大学で貰ったMori  Yamauchiさん(陶芸家)の個展の案内とグーグルマップを片手に、ビルの中へと足を踏み入れた私を、彼女達が優しく迎えてくれたのを覚えている。 芸大に通っていても、アートとの間には壁があるのを感じていた自分にとって、アートスペースで歓迎してもらえたことは、その壁が取り除かれたようなものだった。親密な雰囲気が漂う心地のいい室内、二人の軽快な会話。この空間はアトリエや展示スペースとしてだけでなく、人々の交流の場でもあったのだ。 もしも、アートスペースが交流の場としての役割を持つことができたら、芸術はより身近なものになるだろう。旧・若松薬品は、街中のふとした場所に立っている。辺りにはコンビニもあるし、そば屋もあるし、商店もある。そんな何気ない場所で作品を制作している人がいて、作品を発表する人がいる。それが当たり前のことになれば、どれほど面白く、そして美しい街になるのだろうか。(無くなってしまうことも言及) 〈旧・若松薬品ビル〉 住所:〒902–0065那覇市壺屋1–4–4...