クロストーク #02

    クロストーク #02

     ”Art in times of Corona”/ 医療従事者と考えるコロナ渦でのアート活動

    2020年8月、沖縄でコロナウィルス感染拡大の影響が再び広がりを見せるなか、アートスペース、ギャラリーなど、展覧会やイベントなどの運営方法について、改めて考える機会が必要ではないか。

    Art Initiative Okinawa(AIO)では、県内のアート関係者からそれぞれの課題やニーズを探り、沖縄のアートシーンに相応しいガイドラインについて、参加者と共に考える場としてオンライントークイベントを開催。今回は、沖縄県県立中部病院循環器内科医師である久島昌弘(きゅうしま まさひろ)さんをゲストに招き、アート関係者の課題や対策について触れながら、パネルディスカッションや参加者による質疑応答を通して、芸術文化活動を行う上での注意点や今後必要になってくる個人や組織との連携についても考える。

    日  時:2020年8月2日(日)20:00〜21:30

    内  容:

    1. ゲスト久島昌弘さんによるプレゼン
    2. アート関係者とのパネルディスカッション
    3. 参加者からの質疑応答

    方  法:Zoomによるオンラインミーティング

    ゲスト

    久島 昌弘(きゅうしま まさひろ)沖縄県立中部病院循環器内科医師ならびに、同病院医療情報科部長。TEDTalkボランティア翻訳者、2010年、2013年に開催されたTEDxRyukyuオーガナイザーとして、写真家の東松照明、石川真生、映画監督の宮平貴子、イラストレーターpokke104などを紹介。その時に、同じ中部病院に勤める感染症内科の高山義浩医師も紹介するなど、オーガナイザーとしての多様性や着眼点を発揮した。学生の頃から音楽に関心を持ち、同時期に美術館で現代アートを鑑賞することに喜びを見出だすなど、アートを心から楽しむようになり、趣味で写真を撮ることや、陶芸、茶道も嗜んでいる。

    パネリスト

    安里 槙(あさと しん)
    1984年沖縄県生まれ。美術家。沖縄県/神奈川県在住。2008年に琉球大学(人間科学科)を卒業後、沖縄県立芸術大学(絵画専攻)へ進学。2015年同大学院修了。2016年-2017年ミュンヘン美術院研究生。主に光、水、風といった形のない自然の気配に興味を持ち、自然の法則や人をとりまく環境・文 化的状況について、身体感覚や空間知覚をもとに平面・ミクストメディア・インスタレーション等の制作を行っている。

    平岡 昌也(ひらおか まさや)
    画家。アートスペース ARCADE代表。また、同スペース内にて次世代育成プロジェクトとして、芸大・美大受験生を対象とした「アーケイド絵画教室」、幼児〜小学生を対象とした「沖縄こども美術教室」、若手美術教育者を対象とした「教員採用試験対策講座」などを通年実施。 また、伊計島でのアートイベント「ジュネチック in 伊計島」の企画・運営や、国内外の アートフェアへの参加など、多角的にアート活動をおこなう。 画家として「マブニ・ピースプロジェクト」「イチハナリアートプロジェクト」「シマダカラ芸術祭」への出品など、沖縄に根差した表現活動をおこなう。

    田原 美野(たはら みの)
    1977年南風原町生まれ。 琉球大学人文学科卒業。2000〜2002年に華東師範大学(上海)に留学。現地ギャラリーを巡り、当時のチャイナアートに刺激を受け、帰国後、実父が経営する画廊沖縄(1981年創業)を手伝う。インテリアコーディネーターの資格を取得し医療機関や商業施設、個人宅への作品提案を行う。近年、力を注いでいる画廊沖縄主催の美術オークション(第22回は9月開催予定)では、「美術品を次世代へバトンタッチ」をキーワードに沖縄の美術作品をコレクションすることを提案している。照屋勇賢、阪田清子、金城徹など、同時代のアーティストの企画展を開催した。次回は2020年11月に胡宮ゆきな展を予定。

     

    モデレーター
    Spree Titus(スプリー ティトゥス)
    内間 直子(うちま なおこ)

    アシスタント
    澁谷 夏恵(しぶや なつえ)