Okinawa Art News

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text] 「資金造成や継続的な活動について」 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)では、県内のアート関係者の課題やニーズを探り、個人や団体活動における持続性について、参加者と共に考えるオンライントークイベントを開催。今回、二回目となるアートの持続性講座では、現在ドイツ・ベルリン在住のアーティスト照屋勇賢さんをゲストに招き、2000年代に旧・前島アートセンター主催のまち中アート展「wanakio」で開催された「ワ-ナキーズ」というオークションについてや、大学卒業後の海外での活動、ギャラリーとの関わり合い方などについて伺い、アーティストとして活動を続ける上での資金の作り方や継続的な活動について、参加者からの質疑応答を交え、海外市場の動向や沖縄(日本)で活動することの課題などを共に考える。 日  時:2020年10月25日(日)19:30〜21:30(120分) 内  容: 1. ゲスト照屋勇賢さんの自己紹介や作品紹介など 2. AIOメンバーと照屋勇賢さんとの対談 3. 参加者を交えたオープンディスカッション 方  法:Zoomによるオンラインミーティング ゲスト 照屋勇賢 (てるや ゆうけん) 1973年生まれ、沖縄県出身の美術家。1996年、多摩美術大学油絵科卒業。2001年、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ修士課程修了後、ニューヨークやベルリンを拠点に活動を続けている。 www.yukenteruyastudio.com モデレーター Titus Spree(ティトゥス スプリー ) 内間 直子(うちま なおこ)[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

      旧・若松薬品。名前を聞いただけではアートとはなんの関係もない場所のようだ。那覇市壺屋にある年季を重ねたそのビルは、店商いをしている建物の間に溶け込むようにして佇んでいる。薬局に商品をおろす問屋をしていた時の名称「若松薬品」をそのまま残し、アトリエ、ときには展示やイベントスペースとして使われている。   建物の一階にはソファとテーブルがあり、そしてキッチンがある。前借主である故・上村豊(琉球大学准教授)さんは、よくここでコーヒーをいれてくつろいでいたらしい。現在は、「若松薬品」店主のお孫さんで、前借主のパートナーである平良亜弥さん(アーティスト)と、友人で津波博美さん(アーティスト)がシェアアトリエとして引き継いでいる。 手製の壁や倉庫棚、木製のノスタルジックな戸棚に飾られている作品達、細々とした小物に至るまで、室内を見回すとこの場所で日々を過ごしていた人たちの思い出が詰まっている。博美さんにとってこの場所は、羽を伸ばして一人になれる空間であるという。以前の上村さんがそうしていたように、今では彼女がコーヒーを飲みながらくつろいでいるのだ。 旧・若松薬品を初めて訪れたのは去年のことであった。大学で貰ったMori  Yamauchiさん(陶芸家)の個展の案内とグーグルマップを片手に、ビルの中へと足を踏み入れた私を、彼女達が優しく迎えてくれたのを覚えている。 芸大に通っていても、アートとの間には壁があるのを感じていた自分にとって、アートスペースで歓迎してもらえたことは、その壁が取り除かれたようなものだった。親密な雰囲気が漂う心地のいい室内、二人の軽快な会話。この空間はアトリエや展示スペースとしてだけでなく、人々の交流の場でもあったのだ。 もしも、アートスペースが交流の場としての役割を持つことができたら、芸術はより身近なものになるだろう。旧・若松薬品は、街中のふとした場所に立っている。辺りにはコンビニもあるし、そば屋もあるし、商店もある。そんな何気ない場所で作品を制作している人がいて、作品を発表する人がいる。それが当たり前のことになれば、どれほど面白く、そして美しい街になるのだろうか。(無くなってしまうことも言及) 〈旧・若松薬品ビル〉 住所:〒902–0065那覇市壺屋1–4–4...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text]  「長屋文化の中で独自の進化を遂げた向島。       軌跡から学ぶ、まち×アートの在り方」 [/vc_column_text][vc_separator type="normal" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]長屋文化の中で独自の進化を遂げてきた、東京都墨田区の向島エリア。向島博覧会から20年。時には形や手法を変えながらも受け継がれてきた、まちとアートの有り方とはいったいどのようなものか。1996年~2001年まで、向島エリアの研究とまち再生活動を行ってきたArt Initiative Okinawa(AIO)代表スプリー・ティトゥスから、2020年9月開催の「すみだ向島 EXPO2020」出展作品、「小屋の冒険」&「世界の人々がくつろぐ向島」へこめた想いや、まちの魅力を紹介してもらいつつ、2001年に沖縄移住後も、約20年に渡って異なる地域の活動に関わり続け、向島と沖縄で出来た人脈を欧州へと繋げている実態を探る。 また、1997年から2016年まで向島にて現代美術製作所を営まれてきた曽我高明さん(現・ANEWAL Gallery 現代美術製作所/京都)をゲストに招き、長屋文化の中で根付いていった、横繋がりを軸に展開する、まちとアートの在り方や実践について、様々な事例をご紹介いただき、向島で出会った二人の話から、まち×アートの魅力とは何か、そこから見えてくる沖縄における地域とアートの課題や魅力を、共に考え、各々の活動へ活かしていく。 日  時:2020年10月11日(日)19:30〜21:30(120分) 内  容: 1. AIOティトゥス・スプリーによるプレゼン 2. ゲスト曽我高明さんによるプレゼン 3. 参加者からの質疑応答 方  法:Zoomによるオンラインミーティング[/vc_column_text][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_separator type="transparent"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner width="2/3"][vc_column_text]ゲスト 曽我高明(そが たかあき) 現代美術製作所ディレクター。1958年東京生まれ。1997年家業である墨田区の元ゴム工場の建物を改装し、現代美術製作所の活動を開始。以降、大岩オスカール、三田村光土里、昭和40年会、タムラサトル、開発好明、増山士郎、KOSUGE1-16など、国内外のアーティストの個展・グループ展などを企画する傍ら、アートプロジェクトを通じて地域のまちづくり活動にも参加する。2009から2013年、NPO法人向島学会のメンバーとして、東京都との共催事業「墨東まち見世」の事務局を担当。2017年より京都に拠点を移し、NPO ANEWAL Galleryと共同でANEWAL Gallery 現代美術製作所をオープン。展覧会活動を通し、京都・上京区と東京の墨田区・向島の地域間交流も試みている。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width="1/3"][vc_single_image image="16928" img_size="medium" qode_css_animation=""][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left"...

    大切なもの、不思議で魅力的なもの。そういった品々だけに囲まれながら生活するというのが、私の幼い頃からの夢である。雑多なもので溢れかえっている現代ではなかなか難しく、もしそんな生活ができるのだとしたら、そこはきっとユートピアになるのかも知れない。 キャンプタルガニーアーティスティックファームは、糸満の地に佇む私営の美術館だ。 母屋である琉球家屋に一歩足を踏み入れると、至る所に作品が鎮座しているのが見える。玄関や応接間、和室などの馴染み深い空間には様々な種類の作品が置かれ、溶け合うようにして私達を迎えている。 世界一小さな現代美術館というだけに、建物は琉球家屋の母屋と地続きの展示室のみでこじんまりとはしているが、近現代の彫刻作品を見ることのできる県内では珍しい美術館なのだ。 美術館に展示されている作品は全て、館長である大田和人(おおたかずと)さんが長年コレクションしてきたものである。その量と質では県内トップクラスであり、トシコ・タカエズさんの陶芸作品や、波多野泉さんの乾漆彫刻作品などが展示されている。どの作品も大田さんの審美眼によって選び抜かれたものであり、彼自身の感性が反映された内容となっている。そのためか、どれも部屋の中で居心地良さそうに並んでおり、作品と大田さんの親密さを感じさせるようだ。 大田さんの作り上げた美術館は、手入れの行き届いた建物と、そこに融合する魅惑的な作品によって小さなユートピアのようである。 芸術の価値は恣意的で、とても不安定なものに感じられる瞬間がある。しかし、「アートの無い世界では生きていけない」。と朗らかに笑いながら言った大田さんは信じているのだろう。芸術には確かに価値が存在し、私たちの世界を豊かにしてくれることを。芸術を学ぶ一学生として、私は大田さんから薫陶を受けた気がした。     〈キャンプタルガニーアーティスティックファーム〉 住所:〒901−0335 沖縄県糸満市米須304番地 電話番号:090–5380–0055(大田) 営業時間:11時頃〜日没 定休日:不定休(事前に電話で予約をしてください)  ...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner css=".vc_custom_1614509556417{margin-top: 20px !important;}"][vc_column_text] 「支え合う地域とアート」 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]Art Initiative Okinawa(AIO)では、県内のアート関係者からそれぞれの課題やニーズを探り、地域社会とアートの関わりや個人や団体活動における持続性について、参加者と共に考えるオンライントークイベントを開催。 今回のアートの持続性講座①は、Arts Initiative Tokyo(AIT)の設立メンバーで「wanakio2002」や「おきなわ時間美術館」に関わり、現在は長野県にある「フェンバーガーハウス」館長のロジャー・マクドナルドさんと、沖縄県那覇市若狭公民館館長で、旧前島アートセンター設立やまちの中のアート展「wanakio(ワナキオ)」の共同代表を務めた宮城潤(みやぎ じゅん)さんをゲストに招き、県内アート関係者とのパネルディスカッションや参加者らとの質疑応答を通して、沖縄でのアートの持続性について考察する。 日  時:2020年9月6日(日)19:00〜21:00(120分) 内  容: 1. ロジャー・マクドナルドさんによるプレゼン 2. 宮城潤さんによるプレゼン 3. 県内のアート関係者を交えたパネルディスカッション 4. 参加者を交えたオープンディスカッション 方  法:Zoomによるオンラインミーティング[/vc_column_text][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner width="2/3"][vc_column_text] ゲスト Roger McDonald(ロジャー マクドナルド) 東京都生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学。博士号では『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。そのほかに様々な実験的な展覧会やプロジェクトを企画。長野県佐久市に移住後は、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。2018年には「宇宙美術アカデミー」UBIAを設立、フェンバーガーハウスでワークショップや研修プログラムを実践。現在長野県望月地域でローカルコミュニティー活動に関わっており、気候変動運動「市民回復センター望月」の立ち上げメンバーと多津衛民芸館の理事メンバー。Arts Initiative Tokyo(AIT)設立メンバーの一人でもある。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width="1/3"][vc_single_image image="16934" img_size="medium" qode_css_animation=""][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner...

    アフリカのことわざに「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉がある。Art Initiative Okinawaが目指すのは、沖縄を拠点にアートを通して海外や県外と繋がり、支え合い、補い合い、互いに刺激を与え合いながら、対話する場を生み出すことだ。それにより、点で散らばっている個々の活動を繋ぎ合わせ、沖縄からムーブメントを起こしたい。 名前の通り「イニシアチブ」を大切に考えていて、活動する人たちが自発的に、主導権を持ち、新規の構想に取り組める組織作りを考えている。沖縄は離島であるが故に、近隣諸国との貿易や欧米との交流によって、独自の文化を築いた歴史がある。小さな島だからこそ、地域に自然発生した有機的な社会集団としての「共同体」や異なる強みを持つ主体が、共通の目標のために責任と役割を分担し、共に働き成果を共有する「協働」によるプロジェクトを今、改めて見直すべきではないだろうか。 沖縄には、アーティストやミュージシャンなど、様々なジャンルで表現する人が多い。しかし、それらの活動と社会を結ぶ役割を担っている人材や団体は極めて少ない。さらに沖縄では、アーティスト自ら企画・運営するギャラリーやスペースが多いのも特徴だ。作品を売って生活するには、マーケット自体が小さいため、それだけで生活が成り立ちにくいのも要因だろう。だからこそ、県外、海外へ活動の場を広げたり、知識や経験、人脈を共有して、一緒に遠く(新たな市場開拓やニーズとのマッチング)を目指したい。 現状のコロナ禍で芸術活動そのものが停滞気味ではあるが、長期化を懸念して、海外に拠点を置く国際交流基金(ジャパンファウンデーション)などの日系機関との共催によるオンラインセミナーやワークショップ開催の需要はある。沖縄に居ながら、世界へ向けてダイレクトに発信する機会は広がっている。これから本格的にArt Initiative Okinawaの活動がスタートする。詳しくはfacebookで「AIO」と検索してみて下さい。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年8月21日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載...

    今年3月にArt Initiative Okinawa(AIO)を立ち上げた。個人事業とは別にグループの活動として、将来的にアートセンター設立を目指している。その背景に、旧前島アートセンター(MAC)の理事、国吉宏昭さんとの出会いがある。彼は沖縄のアートシーンを支え、様々な機会を作った影の立役者だ。出会った頃の国吉さんは、どの展覧会にも必ずいて、一体何者だろうというのが私の印象だった。そのうち私の発言に「内間さん、あんた面白いね〜。今度お茶でも飲みながらゆっくり話そう」と言うのだが、次回会って挨拶をするとすっかり忘れられていた。そんなやり取りを何年も繰り返していたが、アーティスト津波博美さんの紹介で親しくなった。 当時、英国と沖縄を行き来し、国吉さんと親交のあった博美さんから「国吉さんは車が無いから、展覧会に行く時は連れていってあげて」と頼まれたからだ。彼の興味は美術以外にも舞台、音楽、映画と幅広く、そこが私と一致して、あちこち一緒に観に行ってお互いの感想を語り合った。彼の視点は鋭く、意見交換をすることで鑑賞の楽しさは2倍に広がった。 私が帰国した年にMACは解散したので、その実態をよく知らない。ただMAC主催による国際交流展「ワナキオ」の参加者から話しを聞き、事務局を担っていた関係者らの現在の活動から、人材育成や世代を超えた交流に大きく役立っていたと思う。国吉さんが亡くなり1年が過ぎたが、彼の後ろ姿を振り返り、アーティストと社会を繋げる役割とアートセンターの必要性を感じ、有志で活動している。 国吉さんのエピソードに、MACのあったビルの所有者に場所を使わせてもらう交渉をしたり、自身がギャラリーを経営していた際に画家の真喜志勉さんや金城明一さんらの展示を行なっている。アーティストらに興味を持ち、助言し、自ら企画し、人を紹介するなど、彼にお世話になった人は多い。生前、死んでも化けて出てくると言っていた彼が、大声で「ぶっ飛んでるね〜」と楽しめる企画を考えている。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年8月6日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載 ...

    [vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern"][vc_column][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_column_text]  ”Art in times of Corona”/ 医療従事者と考えるコロナ渦でのアート活動 [/vc_column_text][vc_separator type="transparent" up="30" down="20"][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_column_text]2020年8月、沖縄でコロナウィルス感染拡大の影響が再び広がりを見せるなか、アートスペース、ギャラリーなど、展覧会やイベントなどの運営方法について、改めて考える機会が必要ではないか。 Art Initiative Okinawa(AIO)では、県内のアート関係者からそれぞれの課題やニーズを探り、沖縄のアートシーンに相応しいガイドラインについて、参加者と共に考える場としてオンライントークイベントを開催。今回は、沖縄県県立中部病院循環器内科医師である久島昌弘(きゅうしま まさひろ)さんをゲストに招き、アート関係者の課題や対策について触れながら、パネルディスカッションや参加者による質疑応答を通して、芸術文化活動を行う上での注意点や今後必要になってくる個人や組織との連携についても考える。 日  時:2020年8月2日(日)20:00〜21:30 内  容: 1. ゲスト久島昌弘さんによるプレゼン 2. アート関係者とのパネルディスカッション 3. 参加者からの質疑応答 方  法:Zoomによるオンラインミーティング [/vc_column_text][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner width="2/3"][vc_column_text] ゲスト 久島 昌弘(きゅうしま まさひろ)沖縄県立中部病院循環器内科医師ならびに、同病院医療情報科部長。TEDTalkボランティア翻訳者、2010年、2013年に開催されたTEDxRyukyuオーガナイザーとして、写真家の東松照明、石川真生、映画監督の宮平貴子、イラストレーターpokke104などを紹介。その時に、同じ中部病院に勤める感染症内科の高山義浩医師も紹介するなど、オーガナイザーとしての多様性や着眼点を発揮した。学生の頃から音楽に関心を持ち、同時期に美術館で現代アートを鑑賞することに喜びを見出だすなど、アートを心から楽しむようになり、趣味で写真を撮ることや、陶芸、茶道も嗜んでいる。[/vc_column_text][/vc_column_inner][vc_column_inner width="1/3"][vc_single_image image="16924" img_size="medium" qode_css_animation=""][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_row_inner row_type="row" type="full_width" text_align="left" css_animation=""][vc_column_inner][vc_separator...

    芸術と無縁だった私が積極的に関わるようなったのは、1997年にロンドンに渡り、欧州の美術館やアートシーンを目の当たりにしてからである。当時の英国はトニー・ブレアが首相になり「クール・ブリタニア」という国家のブランド戦略の下、現代アートで「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」が活躍し、音楽では「ブリット・ポップ」がヒット。映画で「トレインスポッティング」が話題になるなど、世界的に英国発の芸術文化が注目され、勢いに乗っていた時代だ。 それらの影響により、日本の社会や教育で培われた固定観念は覆され、心が解放され、生活の中にアートを身近に感じるようになった。英国で観た日本映画や展覧会などから、そういう場面を企画・運営する側として、アートと社会を繋げる役割に興味が湧いてきた。十数年を超える英国生活で外向きだった目が、原点である沖縄を見直し、沖縄の芸術文化を誇らしく思うようになっていたことも大きい。そこで、沖縄のアーティストをロンドンで紹介するために初めて企画書を書き、0からスタートした。 その活動を始めた直後に、2008年のリーマンショックで勤めていた会社が倒産。そのショックやストレスから、力を取り戻すきっかけになったのが、沖縄の音楽やアートだった。苦境を乗り越え、2011年に沖縄に拠点を移してから欧州とのネットワークを更に拡大させ、現在に至っている。沖縄は元々、海外との貿易や交流で独自の社会を築いてきた歴史があり、観光や産業の発展にも芸術文化の発展は必要不可欠と言える。 今回のコロナ禍で芸術活動の継続が困難な状況にあるが、みな創意工夫して活動再開に向け、動き出している。沖縄が国際社会を生き抜き、共に考え、対話し、多様性のある社会を実現するためにも、アートの力を活用するべきだ。ここでは、県内のアート関係者の取り組みや欧州の事例など、独自の視点で紹介していきたい。また、この大きな変化の時期に、幅広い世代へ向けて伝える機会を頂けたことを嬉しく思う。 内間 直子(アーツマネージャー) 2020年7月3日 琉球新報 文化面連載「落ち穂」より転載...

    Art Initiative Okinawa(AIO)では、今年度のプロジェクトを共に運営していくメンバーと、AIOの活動に関心のある参加者とざっくばらんに語り合うゆんたく会(座談会)を開催。毎回、現代アートや美術に関わる話しが中心ではあるが、映画、音楽、舞台など、ジャンルを超えた国内外のアート関係者や一般の参加があるのが特徴。参加者のそれぞれの活動内容や関心のあることを共有してもらい、連携を図るためにも、ジャンルや世代を超えた参加を促し、オープンなディスカッションの場とする。県外、海外から、沖縄を拠点に活動しているアート関係者と交流したい方も歓迎。沖縄では2020年6月から、自粛期間も緩和され、芸術文化活動が再開し始めた。試行錯誤しながら、創意工夫して、芸術文化活動を継続、発展させるためのアクションを参加者と共に考え、アイデアを共有し、お互いができることを実践していく。 日  時:2020年6月28日(日)20:30-22:00(90分) 内  容: 1. AIOについて 2. 2020年度事業計画と今後のスケジュール 3. AIOメンバー紹介 4. 参加者の自己紹介 5. オープンテーマのゆんたく会 方  法:Zoomによるオンラインミーティング モデレーター Titus Spree(ティトゥス スプリー ) 内間 直子(うちま なおこ)...